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島っこgon が行く!

《第4回》島のうまいもので食い倒れin八丈島
文・写真/金関亜紀 

八丈島の名物が勢揃い! 歴史が生んだ郷土料理

島のうまいもので食い倒れin八丈島
 
江戸時代は「島も通わぬ八丈島」といわれた辺境の島。この八丈の郷土の味覚といえば、なんといっても「御赦免料理」である。
 御赦免ときくと、どことなく、「お控えなすって!」と啖呵が飛び交う昔の任侠世界のイメージがあるが……ところがどっこい、目の前にドンと見えるは島の食材のオンパレード料理。大きなバナナの葉の上に明日葉こんにゃく、岩のり、とさか海苔、きんぼ(きんとん)、黒潮が育んだ魚介類、麦雑炊が品お行儀よく並んでいる。
 この料理。なんといっても出てくる量が半端ではない。1人、2人で食べきれるものではなく、食べ続け、最後はパンパンにはったお腹に手をやって、「御赦免してください」と懇願するほど。

 この島料理。かつて島に流された流人が赦されて本土に戻るとき、島人がお祝いに作ったであろうと思われる料理を再現したものだ。当然ながら、野菜も魚も、八丈島産のものだけを使う。あしたばこんにゃく、岩のり、かみなり大根、とこぶし、ムロアジの煮付け、里芋、しのだけなど、大きなゴムの葉を皿がわりにし、島の花々をあしらって、豪華絢爛。
 なかでもサクラダイの塩釜は、素材を塩で丸々と包み込み、外から焼き上げるたもの。木槌でゴツゴツと固めた塩釜を割れば、まるまる一匹蒸し上げられた鯛が、香ばしい香りを漂わせてくれる。程よい塩加減な味付けで一口ごとに黒潮で鍛えられた鯛の旨味をたっぷりと堪能できる。塩釜を割るとき、木槌を思いっきり叩く行為も、この食事の魅力だろう。鬱憤はらしになることは間違いない。デザートはやはり島で採れた島の果物が出てくる。なかでも季節限定の島瓜は一度ご賞味あれ。別称「ばばごろし」といわれるこの瓜は繊維質たっぷりで、甘味も少ない。瓜だとわからなければ、芋をかじっているような食感だ。「ばばごろし」といわれる由縁は美味しくて誰もがひっくりかえってしまうほどの果物という説や、あまりのまずさにみんなびっくりしまうという説があるが、私は後半をとる。とにかくマズイ。島の人でもはちみつをかけたり、砂糖をかけたりして食べるくらい、味がない果物である。いっそう、醤油をかけたら……なあんて、思うほど、自分の味覚で果物だという認識ができない代物である。

 思えば、流人のために栄養を考え、元気で送り出すために作りはじめた「御赦免料理」。誰もが満足するために、ありとあらゆる料理をふるまったものなのだ。すべて島の風土の中で伝統食材が、時間をかけて育まれて生まれたものばかり。甘味、辛味、苦味、旨味が各料理に凝縮しているご馳走である。
 さ、百聞は一見にしかず。自分の好みの八丈島料理を一品、探せるチャンスに是非、チャレンジあれ。

島のうまいもので食い倒れin八丈島
 
島のうまいもので食い倒れin八丈島
 
 
宿

いそざきえん
八丈島八丈町樫立347
04996-7-0041
11:00〜15:00、夜は当日15:00まで電話予約で受付。
年中無休


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